ココロ-タスケテ、ダレカ-
★第Ⅱ章 イジメ。
恐怖
次の日、陸は昨日のことは冗談かもしれないと心を落ち着かせて、教室には向かった。
ガラッ。
「おはよう!!!」
シ―――ン。
みんなが動揺したような顔をしている。
陸の机に白い何かが乗っている。
それは菊の花が花瓶に丁寧に刺されていた。
そしてその下には切り裂かれた写真がテープで貼られ、『遺影(笑)』と書かれていた。
冗談じゃなかったんだ、
静かに花瓶をロッカ―の上に置いて、テープで貼られている写真はキレイに剥いだ。
周りのみんなは見ていたはずなのに何もしてくれなくて寂しかった。