ココロ-タスケテ、ダレカ-



3年の教室。



田村が朝、学校に登校してきた時、


「おはよう、千歳」


「おはよう!!田村ニュースだぜ?!」


田村は自分の席に鞄を置き、ため息をついた。


「また千歳の噂か。いいよ、遠慮しとく、」


と否定をした。


「まぁ、聞けって!!お前の愛しの相葉チャンの噂だからさ!!」


田村は聞き耳を立てた。


実は田村は陸に想いを寄せていた。


「相葉の?」


千歳はさっきの明るい顔とは違う少し深刻な顔をした。


「相葉チャン、イジメられてるぜ?」


「え」


「いやさっき見たんだよ。相手は確か、最近お前とよく話してる由羽希ちゃん?って子だったよ……。」


田村はイジメとか大嫌いだった。


「今、お前、助けたいとか思ってんだろ?」


「あぁ、心配だしな」


田村は決意した。


陸を助けると。


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