ココロ-タスケテ、ダレカ-

嫉妬




次の日もイジメはあったけど、少しマシだった。


だって田村が見方になってくれるって、助けてあげるって、言ってたくれたから―――。


ある休み時間だった。


陸は今日も図書室に逃げ込もうと思ったのだが、前の時間が長引き、行っている時間が無い。


トイレに行っている時間ぐらいはあるのだが、また閉じ込められたらと考えてしまって嫌だった。


だから教室にいることにした。


陸はずっと机に伏せていた。


すると陸の机の周りに3人が集まった。


「今日は逃げないんだぁ」


「トイレにまた行けば?閉じ込めてあげるのにぃ、」


陸は笑いながら嫌味を言う3人を無視して机に伏せ続けていた。


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