ココロ-タスケテ、ダレカ-
唯は机を蹴る。
「シカトかよ!!!」
蹴られた机の音が激しく耳に伝わり、耳が痛い。
陸はゆっくりと頭を起こした。
由羽希が睨み付けて口を開いた。
「今日はあんたに聞きたいことあるんだよね。」
「な、何?」
「あんた、田村先輩のこと好きなんでしょ?」
「……は?」
陸はポカンとした。
「何、意味わかりません的な顔してんのよ!!!」
と机をバシッと叩いて問われた。
「あんた、田村先輩のこと好きじゃないって言ってたよね?!」
「そのくせして、由羽希が好きなの知ってて見せつけ?!」
3人は田村先輩が助けてくれたことを言っているのだろう。