ココロ-タスケテ、ダレカ-



唯は机を蹴る。


「シカトかよ!!!」


蹴られた机の音が激しく耳に伝わり、耳が痛い。


陸はゆっくりと頭を起こした。


由羽希が睨み付けて口を開いた。


「今日はあんたに聞きたいことあるんだよね。」


「な、何?」


「あんた、田村先輩のこと好きなんでしょ?」


「……は?」


陸はポカンとした。


「何、意味わかりません的な顔してんのよ!!!」


と机をバシッと叩いて問われた。


「あんた、田村先輩のこと好きじゃないって言ってたよね?!」


「そのくせして、由羽希が好きなの知ってて見せつけ?!」


3人は田村先輩が助けてくれたことを言っているのだろう。


< 55 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop