ココロ-タスケテ、ダレカ-
もちろん、休み時間のため、クラスの全員が教室に居る。
半分の生徒が見つめて、残りの半分の生徒が見て見ぬフリをしていた。
「違う、違うよ、あたし田村先輩のこと、別に好きじゃ無いよ?」
陸は必死に言葉を探し、伝えた。
今の先輩が聞いたらどう思うかな?と思ったが伝えた。
「修学旅行の時も言ったじゃん……。先輩のことは好きだけど由羽希みないな感情じゃ無いんだって、」
陸は泣きそうになった。
「ただの憧れなの。バスケ部入ったのだって先輩に小学生の頃、圧倒されたからだし………、」
と否定した。