ココロ-タスケテ、ダレカ-



3人は放課後、ファーストフード店で話していた。


由羽希と唯がジュースを一口飲みながら、


「最近の陸、ウザくない?」


「ウザい、ウザい。死ねばいいのに」


「そう言えばさぁ、さちって瀬田のこと好きだったよね、」


と深刻に話を切り出した。


さちは頷く。


「何なの?!田村先輩のことといい、瀬田のことといいさぁ!!」


「イジメるにしてもさ瀬田がいると邪魔だしね……、」


するとさちが、黙ったままで飲んだり、食べたりしていたが、やっと口を開いた。


「ねぇ、あたしにいい作戦あるんだけどさ、あたしに任せてよ。」


「作戦って?」


さちは笑う。


「もう一度、町田を使うの。これから先は内緒。」


2人は、ふ~んと言って、


「いいんじゃない?」


「さちに任せるよ。どうせあたし達はイジメられればいいんだしさ、」


さちは怪しげに笑う。


「ありがとう」


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