ココロ-タスケテ、ダレカ-



次の日の放課後、さちは直樹を呼び出した。


「直樹ッ、さっき町田が呼んでたよ。何か高校、進学校か何かに行くんでしょ?その資料取りに来いってさ、」


「あぁ、サンキュー」



これが作戦だった。



放課後、直樹が職員室に向かったあと、陸を屋上へ繋がる人気のあまりなり階段に連れ出した。



「うちらさ、あんたにムカついてんだよ?勝手に友達増やして普通の学校生活送っちゃってさ。」


陸は反論した。


「あたしは楽になりたいの!!だからもうやめてよ!!」


由羽希と唯が笑う。


「楽に?あんたはうちらの奴隷なんだよ。楽になんてなれるはずないでしょ?」


「痛いッ!!!やめてよッ!!!」


「奴隷の言うことは聞けないなぁ♪」


と言われ、腹を蹴られた。


「うっ……」


陸は次第にグッタリとなっていく。


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