ココロ-タスケテ、ダレカ-
その頃、部活の後輩の華緒流と嘉穂が屋上に干していたゼッケンを取り込むため、上に向かっていた。
仲が良い2人は仲良く喋りながら階段を登っていた。
階段を登りきり、角を曲がる。
華緒流と嘉穂は目を疑った―――。
床には血が垂れていて、血が制服に染み、お腹にはナイフが突き刺さっている。
「きゃああああッ!!」
3人はビクッとして、2人を見た。
嘉穂はその場で固まり、華緒流は陸に駆け寄った。
華緒流は乱れたように泣き、陸を抱き締めた。
嘉穂は乱れそうな呼吸を止めながら決意した。
助けを呼ばなきゃと。
嘉穂はその場を駆け出し、職員室に向かって走って行った。