バカと天才と神一つ
高校受験の時も、雲居は逃げた。
頑張ることからだ。


考えて悩むことを、やめた。
自分の将来をだ。


結果的に、雲居がこの学校に入学したのは偶然であり必然だったわけだ。


百の選択肢は初めから雲居の膝以下のハードルで、雲居はその中から運任せに一を選んだ(つもりだった)。


くじ引きの結果によって、雲居はこの高校に入学できたのだ。


その結果が、良い方に流れるか悪い方に流れるかは別だが。
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