Dear...君へ
「あたし強くなりたい」
「うん」
「あたし本当はクールなんかじゃない」
「…分かってるよ」
「あたし本当は寂しかったよ」
「うん」
「あたし見て欲しかった」
「うん」
「親にもっと叱られたかった」
「…」
「あたし愛されたいよ。愛したいよ」

あたしあたしってあたしウザイ。
でも我慢できないや。
涙も溢れてぐちゃぐちゃになりながら、何度も吐き出した、本当の想い。

「素直に生きたい」

涙は止まらなかった。
人生を思い出すように語った。

誰かに愛されたいって思ってた。
だけどナミにも言えなかった。
援交が本当はいやだった。
お金なんかより愛が欲しかった。

誰かに本当のあたしを知って欲しくて。

恭介にすべてさらけ出した。
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