Dear...君へ
「ハル」
あたしの名前を呼ぶ声。
恭介は振り向いた。
「…恭介」
恭介とは10mくらい離れてた
心の距離もこんくらいかな…。

「ハルはハルでいいんだよ」
泣かせんなよ、ばぁか恭介。
「ハルの心は綺麗で真っ白だよ」
「違うよ…恭介」
「もうハルを寂しくさせないよ」
「俺はハルだけを見てるよ」

嬉しいよ。恭介の胸で泣きたいよ。

「恭介っ…」
走り出した足は恭介に飛びつき、抱きついていた。
恭介はあたしを強く抱き締めた。
背が高いからあたしは背伸びになる。

「ハルだけを愛してるよ」
「…もっと強く」
足は地面に着かない。
恭介に持ち上げられれ形であたしを何度も強く抱き締めた。



「……俺がずっとそばにいるから」
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