Dear...君へ
「ナミならハルに甘えると思った?」

ニヤツきながら言ったナミに「まあね」って言ってあたしは目を閉じた。




気づくとドアの軋む「キィ」ていう音がした。ま、誰か入って来たのか。
「…え!?」

生徒は入れないし、先生すらまず普通は来ない。
誰か入ってくる訳がない。

ナミは爆睡。
恐る恐る下のドアを覗いた。

「…ハルさん?」
「…………誰?」
入って来た生徒とばっちり目が合った。
…野球部?坊主。
つか、背おっきくない!?
待て待て待てこの人あたし知らないし。
しかも何であたしのこと知ってんの?

一瞬の間にたくさんのことがよぎった。

「ハルさん!!」
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