LOVE♥ハンター  ~愛すれば愛するほど

 「咲良ちゃんちょっといい?」


 「うん。」


 わたしは、ベットから起きあがり
弥生ちゃんと向き合う。


 「衛さんって、怖い人なのね。」


 「えっ。どうして。」


 「わたし、あの後衛さんに
泣きついたの。そうしたら、自分で
起きあがれるだろうって。
そんでもって、俺の女に何しやがった
ってすごい顔で言われて。」


 「そうだったんだ。」


 「咲良ちゃんと衛さんの関係って
おかしすぎるって言ったの。」


 「うん。」


 「そうしたら、お前に関係ない
だろうって。」


 「衛らしいって言うか・・・。」


 「頭にきたから、学校にばらしてやるー
って叫んだら、言ってもいいよ。その変わり
おまえの人生もめちゃくちゃにするって
言われちゃった。」


 「あいたたた・・・。でも衛は・・・。」


 「わかってるって。一番最後に冗談だけどねって
笑ってたけど、けっこうビビったよ。」


 「そうだよね。」


 「わたし、もっと優しい人探すね。
だから、衛さん咲良ちゃんに返すね。」


 「うん。」


 「それが言いたかったの。おやすみ。」


 「おやすみなさい」



衛、分かってってくれたんだ。
わたしの気持ち気付いててくれたんだ。

うれしくて、顔ゆるんじゃうよ。






< 195 / 203 >

この作品をシェア

pagetop