恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
「で、どんな人だったの?怖そう?」
「若い?」
「かっこいい?」
いろんな質問を、全部あいまいに答えて、ただ走り続けた。
私は気付いた。
運動場側にある職員室の窓から・・・・・・
白いポロシャツを着たあの人が。
私達を見ていた。
腕組みをして、サングラスなんかしちゃってさ。
ますますかっこいいし。
「凛、張り切ってるね~」
「あと3周、頑張ろう!!」
いじわるな太陽に負けないように、必死で走った。