恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
ミーンミーンミン
ジリジリと照りつける太陽。
私達の肌を焼いていく。
「あっち~」
「この暑さ、どうにかして」
朝7時30分だというのに、もう30度を超えていた。
校門前で合流した部活の仲間と空を見上げてため息をつく。
「雲、全然ないし!」
「殺人的な暑さだね」
「汗で日焼け止め流れたし~」
今日から夏休み。
山ほどの宿題は忘れたフリして、この夏は部活に命をかける。
「あ、プール入りたいな」
「気持ちよさそう」
横目に水泳部の練習を見つつ、テニスコートへ向かう。