恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
夕日を浴びた職員室は、オレンジ色に光り輝いていた。
少しだけ茶色い鉄平の髪がもっと茶色く見えた。
「連絡先って一体・・・・・・」
「ん?」
鉄平は、余った紙の裏に、何かを書き始めた。
「いちおう、だから。何か急用があった時、ここに連絡して」
ま、まじで?
うっそだぁ!!!
想像通りの綺麗な字で書かれたものは、
鉄平の携帯番号だった。
てかありえない。
凛の人生初の恋が到来したその日に、その人の携帯番号をゲットしちゃうなんて。
ものすご~く、幸運じゃない??