恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-




「わかってると思うがぁ・・・・・・ 他の部員にはなるべく言わないで。もしもの時のために教えただけだから」




鉄平のちょっと照れたようなその口調がめちゃめちゃ好きだと思った。



「はい!わかってます」




「寂しくて眠れない夜とかに、電話してくんじゃねーぞ??」





いやん。


鉄平ったら。



かわいい。





「そう言われると電話したくなっちゃいます」



「はは。やっぱ、教えるんじゃなかったかな」





鉄平は、練習中とは全く違う優しい笑顔でそう言って、携帯番号の書かれた紙を丁寧に折った。




綺麗な指。


綺麗な肌。



全部、大好き。


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