恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
8人の3年生の中で、ダブルスを組む。
4組の中で一番弱いのが私と敦子のチーム。
仲の良さでは一番だけど、試合で勝ち進むことは期待されていない。
部長の美紀のチームはいつもベスト8入りで、優勝も夢じゃないくらい強い。
「今まではそれで良かったかもしれない。でも、中学最後の試合だぞ?今までと違う意気込みで頑張ってみたらどうだ?」
鉄平の真剣な眼差しを見ていると、なぜか胸の奥が苦しくて泣きたくなった。
最後・・・・・・なんだ。
この試合が最後。
この仲間と試合するのももう最後なんだ。