恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
私、兵藤凛。【ヒョウドウリン】
中学3年生のどこにでもいる女の子。
部活はテニス部。
彼氏なし。
好きな人・・・・・・なし。
友達は、たっくさんいる。
これが自慢!!
テニス部は3年生が8人。
1、2年は多すぎて、別コートで練習をすることになっていた。
テニス部員がこんなにも増えた原因はこの子。
「修司からメールだ」
嬉しそうに携帯を見つめる部長の美紀。
つき合っている相手はサッカー部のエース。
新入部員歓迎会で、堂々とつき合っていることを発表しちゃった修司君。
学校内でも目立つ美男美女カップルは、下級生の憧れの的。
「恋だよね、やっぱり夏は。凛もそろそろ頑張りなよ」
「そうだよ、恋!!凛にも教えてあげたいなぁ」
「花火大会もあるし、プールもあるしさ。あ~恋って最高」
まだ誰ともつき合ったことのない私はみんなの中では妹的存在。
こうしていつもみんなからお説教。