恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
あと10分休憩と言って、鉄平は職員室に戻った。
「ねぇねぇ、何話してたの?みんなが噂してたよ」
「え??」
「鉄平ちゃんって、凛にだけ慣れ慣れしいよねって」
確かに・・・・・・
最近“お前”って呼んでくれたりするけど。
でも、それは連絡係だからであって。
「そんなことないよ。だって、私なんか子供だし」
「そりゃ子供だよ?でも、恋する気持ちに大人も子供もないの!!凛の気持ちは絶対に届くと思うよ!」
敦子に肩を叩かれた。
うん。
誰にも負けない。