恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
私は、鉄平の打つサーブを必死で受け続けた。
右に左に。
完璧なコントロールと、的確なアドバイス。
苦手なレシーブが大好きになってしまう20分だった。
「もっと自信持てよ。お前は全然下手じゃない。本番に弱いだけ。まぁ、プレッシャーに弱いんだろうな」
「そうなんです。あと1点で負ける!って思うと、力が入って失敗しちゃったりする」
鉄平は、空を見上げてから深呼吸をした。
「じゃあ、レシーブ10球決まるまで今日は帰らせない!これでどうだ?」
「ええええ~~~~~」