恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
「そんなに赤くなるなよ。ごめんごめん」
私は、渡されたペットボトルのお茶をゆっくりと飲んだ。
赤くなるに決まってるよ。
だって、鉄平が飲んだ残りのお茶・・・・・・
「かわいい」
鉄平が呟くように言った。
「ばっかじゃない?」
「怒るなよ。ごめんって」
「怒ってないけど」
「かわいいからかわいいって言っただけ」
鉄平好きだけど、何かいつもと違う感じで怖い。
いつもの爽やかな鉄平が好きなのに。
この部室の中での鉄平は、ちょっと大人な感じがして。
からかわれてるのかな?って思っちゃう。