恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-
「まだ早いからコンビニ買い出し行こ」
美紀がそう言うと、だらけていたみんなが立ち上がる。
「アイス食べたい」
「メロンパンも~」
寝ころんだままの私。
空にいつの間にか雲がたくさん浮かんでいた。
「凛は?」
「あ~、サーブ練習しとく」
私は誰もいないコートで、ひたすらサーブを打ち続けた。
フォームを変えてから、調子が悪い。
20球打ったところで、暑さに負けた。