恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-




「あのね・・・・・・明日の朝練、付き合ってくれますか?」


『いいの?俺、一緒でもいいの?』



「当たり前です。鉄平が一緒じゃないと・・・・・・」


『今日も職員室で待ってたんだぞ?』



「え、来てくれなかったから、もう見捨てられたんだと思いました」


『バカだな。そんなわけないだろ。明日からまた一緒に頑張ろうな』




鉄平の方が、きっと悩んだはず。


私がいきなり逃げたりしたから・・・・・・





「あの・・・・・・あと一週間って嘘だよね?」




『あ・・・・・・聞いたのか?俺の口から言いたかったんだけど。まだ電話してて大丈夫?』



「はい」



『本当は最後の試合まで見届けたかったんだけど、大学の方が早く始まるからその関係で・・・・・・っていうのが半分と。もう半分は・・・・・・これ以上、コーチ続けているとお前に嫌われちゃいそうだったから』




「どういう意味?」





やっぱり私はまだ子供で。


鉄平が言っている意味がよくわからない。




『明日の朝、詳しく話すよ。おやすみ』



鉄平のバカ。

そんな電話の切り方するからまた眠れない。






どういう意味だろう。


私に嫌われる?



私、大好きなんだけど・・・・・・







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