恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-




「前と同じことしたら、また逃げる?」



「・・・・・・はい。多分」



「冗談だよ。ごめんごめん」





鉄平は手を離した。




明日詳しく話すって言ったくせに、それから何も話さないまま、ひたすらサーブの練習をした。



私も、あの緊張感に耐えられそうもなかったから自分から聞かなかった。






「え~っと。噂で知ってる人もいるみたいだから俺の口からちゃんと話す」




練習終わりに、鉄平はみんなを集めた。





「夏休みの最後までみんなのことを見ていたかったんだけど、大学が来週から始まってしまうので、最後まで見てやれなくなりました。でも・・・・・・みんなのことは本当にかわいく思っているし、心配だから、最後の試合は応援に行くから」






安心した。


だって、私3勝するもん。


その姿、鉄平に見て欲しい!!






「あと一週間、俺は全力で頑張るつもりだからやる気のあるヤツはいくらでも相手になってやるぞ?来週からは、みんなで協力して俺が作ったメニュー通り練習するように!!」







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