恋する夏は微炭酸。 -2010年夏休み短編-




「あ~、あっつ~」





水道の水を頭からかぶり、日陰に寝ころんだ。




目を閉じていても太陽の明るさがわかる。




暑い夏。


最後の夏。




凍らせたペットボトルが、暑さで溶ける音がした。






「朝からいい汗かいてるな」




頭上から声がした。



太陽と私の間に誰かが立っていた。






「サーブのいい音が響いてたから来てみたんだけど、もうダウンか?」





何?



誰?









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