みるくきゃんでぃー



玄関は開いていたし
先生方もたぶんいるだろう。

でも先生にばれたら
違う意味でヤバい。


あたしは静かに気配を消して
2−Bに入った。


真っ暗闇の教室。
生徒は1人もいない。

暗くてよく見えない教室に
あたしは足を踏み入れた。


うわあーーー・・・・・
いかにも
幽霊が出てきそうな雰囲気。



ここは・・・・・・
さっさとピアスを取って
さっさと帰る!


あたしは教室に入り
1番窓側のあたしの机に手を入れて
ピアスを探した。



・・・・・・・・・・・・あった!
あたしはピアスを掴んで
それをポケットにしまった。


帰ろっ!
あたしは教室から
出ようと歩き出した。





━━━━━━━ズコッ

今のはあたしがコケた音。
コケたとゆーか
何かに引っかかった。




「・・・・・・・誰?」

暗闇から低い声がした。
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