みるくきゃんでぃー
あたしのピアスを見て
いじってるキョースケくん。
「これ壊れてねぇよ。
まだ使えるよ。」
キョースケくんがそう言った。
「え!嘘!!
壊れてないの?」
「だから壊れてねぇって!
つけてやるから、
こっち来い。」
????
こっち来い?
こっち来い・・・
こっち・・来い・・・
こっち来いっ!!!
「えぇっ!!
無理無理無理!!!
大丈夫!自分でできます。」
「遠慮しなくていいから。
こっち来い。」
「そんな!
ほんとに大丈夫ですよ!!」
慌てふためくあたしを見て
キョースケくんは笑った。
「佐久間慌てすぎ。
おもしろ・・・・。」
そんな顔して笑うのか・・・。
なんかかわい・・━グイッ
どさっ
なんか引っ張られた。
「佐久間、隙ありすぎ。」
そう言って笑うキョースケくん。
なんか分からないけど
引っ張られた転んだあたしは
教室に座り込むキョースケくんと
向かい合わせになっている。