To you loved

入学式、始業式が始まるため
体育館に移動した。
「ねえ、1年生に可愛い子いるかな?」
桜は興奮していた。
「いや、やっぱイケメンだよ。」
「美羽面食いすぎー!」
そう言って桜は大笑いした。


始業式、入学式は
桜と話していたからなのか、
あっという間に終わってしまった。
「おい、お前ら!何だその髪は!?」
体育館を出たとき、先生の怒鳴り声が響いた。
絶対あたしと桜のことだ。
「お前らはなあ、だらけすぎなんだよ!」
あたしはイラっときた。
もちろん桜もイラついてたに違いない。
「明日絶対黒にしてこいよ。じゃないと親に連絡するぞ。分かったな?」
先生はそれだけ言ってどこかへ行ってしまった。
「いちいち説教なんて面倒だよね。
教室戻ろっか。」
あたしは溜め息をつきながら言った。


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