【花集】水たまりに映る花火
水たまりに映る花火
「みずたまりって可愛いね」
初めて彼が私に発した言葉だ。
彼は私の左胸についている名札を見ながら、優しい笑顔を浮かべて、そう言ったんだ。
「ありがとうございます、またお越し下さいませ!」
私はとても恥ずかしくて、マニュアル通りの言葉しか出せなかった。
だけど、こんなにも『また来て欲しい』って思った人は彼だけだった。
彼はいつも夜9時頃やってきて、ハーフパンツにTシャツ、汗でしっとりと濡れた髪の毛で、決まって同じスポーツドリンクを買う。
だから嬉しかったんだ。
あなたか同じ大学だって知ったときは。
「あれ?みずたまりさんじゃん?」
「あ・・・・・・!」
初めて彼が私に発した言葉だ。
彼は私の左胸についている名札を見ながら、優しい笑顔を浮かべて、そう言ったんだ。
「ありがとうございます、またお越し下さいませ!」
私はとても恥ずかしくて、マニュアル通りの言葉しか出せなかった。
だけど、こんなにも『また来て欲しい』って思った人は彼だけだった。
彼はいつも夜9時頃やってきて、ハーフパンツにTシャツ、汗でしっとりと濡れた髪の毛で、決まって同じスポーツドリンクを買う。
だから嬉しかったんだ。
あなたか同じ大学だって知ったときは。
「あれ?みずたまりさんじゃん?」
「あ・・・・・・!」
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