【短編】生チョコ
思っていた以上に点差がついた。優に10点差をつけて私は勝っていた。
得点のほとんどが優のミスだった。
スマッシュを打っても、ドロップを打っても、あとちょっとのところでネットにかけてしまう。
私はどうしてもスマッシュが決めたかった。
誰もが認めるコースへ。速く。強く。
また、ゆるい軌道を描いてシャトルが落ちてきた。私は肩の力を抜いてラケットを振りぬく。
ラインギリギリに決まったはずだった。わずかにコートを外れたシャトルが横たわる。
「イン!」
審判をかってでてくれた後輩の判定はインだった。悔しそうに笑う優のラケットがシャトルをすくう。
私のもとへふわりと真っ白なシャトルが舞い降りてきた。
得点のほとんどが優のミスだった。
スマッシュを打っても、ドロップを打っても、あとちょっとのところでネットにかけてしまう。
私はどうしてもスマッシュが決めたかった。
誰もが認めるコースへ。速く。強く。
また、ゆるい軌道を描いてシャトルが落ちてきた。私は肩の力を抜いてラケットを振りぬく。
ラインギリギリに決まったはずだった。わずかにコートを外れたシャトルが横たわる。
「イン!」
審判をかってでてくれた後輩の判定はインだった。悔しそうに笑う優のラケットがシャトルをすくう。
私のもとへふわりと真っ白なシャトルが舞い降りてきた。