【短編】生チョコ
「大丈夫。心配いらないわ。」

まだ沙理奈は目線がどうしようかと悩んでいる。

「仕事が終わったら、一緒に旅行会社に行ってみましょう。カニを食い尽くしてやるわ。」

私の声にやっと安心したのか、「それでも今日は私が払います。」と沙理奈は私の手から伝票を抜き取るとレジへ向かっていった。
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