短編■ 「誠に遺憾です」

四ヶ月がいつ産まれるのかとか全然知らない。


「大丈夫、大丈夫。ちゃんと卒業できるよう計画的だから。

出席日数とか彼の親がうちの高校の教頭だから融通が利くみたい」

「…は?」


「凄いねー、私勝ち組だよねー」

「…は…?!」


こんがらがる。

可愛い妹、
世間知らずな妹、
男に騙される妹、

頼りない妹。


妹らしくない妹が、母の顔をして私を見る。



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