短編■ 「誠に遺憾です」
「ふふっ」
と、笑い足を止める妹。
どうしよう、もしかして…
『何ちゃん?何年?2年?』
「和歌、3年だよ」
『へえー和歌ちゃん』
『タメじゃん、どこ中?』
「えーっ同い年なんだぁ!偶然!中学はー…」
ワントーン高い声に、わざと間延びした喋り方。
どうやら妹は“また”恋をしたらしい。
私が「行くよ」と言えば、「えぇー」と名残惜しそうにする。
私、こいつの姉辞めたい…
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