うさぎとあなたの笑顔


施設に入れられたものの、私の引き取り先はすぐに見つかった。


学校の皆も少しはわかってくれたみたいで、前よりは仲良くなれたのかな?


でも、皆との距離はあまり変わっていない気がした。

幸い、引き取り先の家は学校の学区内で転校する必要はなかった。

でも、高校は新しいお父さんの仕事の都合で少し離れた所にきた。


といっても、
友達何人かは通っている。

「優花〜。早く食べないと遅刻するわよ!」

「はいはい!笑」


今の両親は、
とっても優しい。

だからこそ考えちゃいけない。
本当の両親との生活。
もし、今本当の両親と暮らしていたらどうなっていたんだろうって……。

でも、口がさけたってそんな事言えない。


私は幸せだもん。。。


それに、前のおばあちゃんみたいな事になりたくない。

本当にもう思いだしたくない。
< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop