ジャクソンとマイケル
タフなもので、もうすでに回復したマイケルは早速首輪を外しにかかった。それほど時間もかけずに、するりと首から戒めが抜けた。
それと同時に再びマイケルは脱兎のごとく走り出す。犬だけど。
オイラは、必死で落とされないようにただしがみつくことしか出来ない。それにしても、本当にマイケルはわかって走っているのだろうか?
そんな疑問が浮かぶのも仕方がないこと。何の躊躇いもなく、ものすごい勢いで走っていくのだから。
前にユータがテレビで見ていたサスペンス番組では、警察犬なるものがゆっくりとした歩調で慎重に犯人の匂いを追っていたのを見たことがある。
今のマイケルには、そんな素振りは全くなかった。嫌な予感がする……。
どのぐらい走ってからかよくわからないが、いきなり風を切る音がやんだ。どうやら、マイケルが止ったらしい。
舌を出しながらハァハァ言うマイケルは、不思議そうに辺りをキョロキョロと見やった。
「あれ? ここ、どこだワン?」
あぁ、やっぱり。ある程度、想像していた場面に出くわし思わず体の力が抜ける。もう何もやる気が出ない。
「ここ、どこだワン?」
再び同じことを言うマイケルは、ほとほと困り果てているといった感じだ。でも、それはこっちの台詞。だいたいいつもマイケルは考えなしなんだ。
オイラがついててやらないととんでもないことをやりかねない。
気持ちを切り替えて、とりあえず周りを見渡してみた。
それと同時に再びマイケルは脱兎のごとく走り出す。犬だけど。
オイラは、必死で落とされないようにただしがみつくことしか出来ない。それにしても、本当にマイケルはわかって走っているのだろうか?
そんな疑問が浮かぶのも仕方がないこと。何の躊躇いもなく、ものすごい勢いで走っていくのだから。
前にユータがテレビで見ていたサスペンス番組では、警察犬なるものがゆっくりとした歩調で慎重に犯人の匂いを追っていたのを見たことがある。
今のマイケルには、そんな素振りは全くなかった。嫌な予感がする……。
どのぐらい走ってからかよくわからないが、いきなり風を切る音がやんだ。どうやら、マイケルが止ったらしい。
舌を出しながらハァハァ言うマイケルは、不思議そうに辺りをキョロキョロと見やった。
「あれ? ここ、どこだワン?」
あぁ、やっぱり。ある程度、想像していた場面に出くわし思わず体の力が抜ける。もう何もやる気が出ない。
「ここ、どこだワン?」
再び同じことを言うマイケルは、ほとほと困り果てているといった感じだ。でも、それはこっちの台詞。だいたいいつもマイケルは考えなしなんだ。
オイラがついててやらないととんでもないことをやりかねない。
気持ちを切り替えて、とりあえず周りを見渡してみた。