ジャクソンとマイケル
「あぁ、わかったわかった。でも、悪いな。サクラはオイラが落とさせてもらうぜ」
オイラの言葉に、さっきまでうるさいぐらいワンワン、キャンキャン吠えまくっていたマイケルが押し黙った。それはそれで、なんだか不気味な感じがする。
などと考えていたところで、マイケルがとんでもないことを言い出した。
「じゃあ、ボクチンと勝負だワン!」
「勝負?」
「そうだワン。どっちが先にサクランのハートをキャッチするか勝負だワン!」
「は? そんなのやらなくても勝敗は目に見えてんだろう?」
「そんなことないワン! 絶対にボクチンが勝ってみせるワン!」
「そこまでいうなら、やってやろーじゃねーか。オイラに先越されて吠え面かいてもしらないからな」
「もちろんだワン! ボクチンが負けるはずないワン! そっちこそ、尻尾を巻いて逃げることになっても知らないワン!」
ノミだから尻尾などないが、こうしてサクラ争奪戦の火蓋は切って落とされた。
姫をこの手に入れるためには、どうするべきか? とりあえず、アピールあるのみ。
だけど、オイラのこの小さな身体でどうやってその存在を認識してもらえばいいか……。とりあえず、今日のところは様子見だ。
次回、ユータがサクラを連れてくるときまでに妙案を思い浮かべなくてはいけない。
そうと決まれば、まずすることは……。よし、今日のところは寝よう。
オイラの言葉に、さっきまでうるさいぐらいワンワン、キャンキャン吠えまくっていたマイケルが押し黙った。それはそれで、なんだか不気味な感じがする。
などと考えていたところで、マイケルがとんでもないことを言い出した。
「じゃあ、ボクチンと勝負だワン!」
「勝負?」
「そうだワン。どっちが先にサクランのハートをキャッチするか勝負だワン!」
「は? そんなのやらなくても勝敗は目に見えてんだろう?」
「そんなことないワン! 絶対にボクチンが勝ってみせるワン!」
「そこまでいうなら、やってやろーじゃねーか。オイラに先越されて吠え面かいてもしらないからな」
「もちろんだワン! ボクチンが負けるはずないワン! そっちこそ、尻尾を巻いて逃げることになっても知らないワン!」
ノミだから尻尾などないが、こうしてサクラ争奪戦の火蓋は切って落とされた。
姫をこの手に入れるためには、どうするべきか? とりあえず、アピールあるのみ。
だけど、オイラのこの小さな身体でどうやってその存在を認識してもらえばいいか……。とりあえず、今日のところは様子見だ。
次回、ユータがサクラを連れてくるときまでに妙案を思い浮かべなくてはいけない。
そうと決まれば、まずすることは……。よし、今日のところは寝よう。