ジャクソンとマイケル
一撃必殺!
それから数日して、またユータがサクラを連れてきた。
その日は雨が降っていた。ユータのヤローあろうことか、サクラとアイアイ傘なんぞしながら帰ってきたもんだから、オイラの頭はカチーンって音がするくらいカッチンコチンになっていた。
どうやら、それもオイラだけではないようで、マイケルの頭からもカチーンという音が聞こえてきた気がする。
生憎の雨模様だからサクラと接触する機会がないだろうって? ところがどっこい、雨の日はマイケルは家の中に入れてもらえるもんだから、今は居間でユータとサクラがお茶を飲んでいる側でくつろいでいる。
もちろん、オイラもちゃっかりマイケルの上でサクラにアピールする機会を窺っている。
「ユータ。ちょっと手伝ってちょうだい」
キッチンのほうから、マキコさんの声が聞こえる。
「ちょっと待っててね」
そう言うと、ユータが席を立った。よしきた、チャンスだ! っと、思ったのはオイラだけじゃないようで、マイケルもここぞとばかりにサクラに擦り寄った。
まずは、サクラの足先に鼻先をつけて甘える仕草をしたかと思うと、大胆にもその膝の上に両脚を乗せて顔を舐めにかかろうとしている。
これは、見過ごすわけにはいかない。サクラのファースト・キッスはオイラのものだ!
どうにかして、マイケルの行動を阻止しようと思ったが、何もオイラが手を出すことはなかった。
その日は雨が降っていた。ユータのヤローあろうことか、サクラとアイアイ傘なんぞしながら帰ってきたもんだから、オイラの頭はカチーンって音がするくらいカッチンコチンになっていた。
どうやら、それもオイラだけではないようで、マイケルの頭からもカチーンという音が聞こえてきた気がする。
生憎の雨模様だからサクラと接触する機会がないだろうって? ところがどっこい、雨の日はマイケルは家の中に入れてもらえるもんだから、今は居間でユータとサクラがお茶を飲んでいる側でくつろいでいる。
もちろん、オイラもちゃっかりマイケルの上でサクラにアピールする機会を窺っている。
「ユータ。ちょっと手伝ってちょうだい」
キッチンのほうから、マキコさんの声が聞こえる。
「ちょっと待っててね」
そう言うと、ユータが席を立った。よしきた、チャンスだ! っと、思ったのはオイラだけじゃないようで、マイケルもここぞとばかりにサクラに擦り寄った。
まずは、サクラの足先に鼻先をつけて甘える仕草をしたかと思うと、大胆にもその膝の上に両脚を乗せて顔を舐めにかかろうとしている。
これは、見過ごすわけにはいかない。サクラのファースト・キッスはオイラのものだ!
どうにかして、マイケルの行動を阻止しようと思ったが、何もオイラが手を出すことはなかった。