好きなもんは好き<短>
ラブレターの封をきる。
そこに綴られている言葉は、
昨日までの、おめでたい私の頭に溢れていた言葉。
でも、どれも本当に思ってた天君への気持ち。
そこに間違いはなくて。
「うぅ、ヒクッ」
ラブレターにぽたぽたと落ちる涙。
こういう風に泣かれるのも迷惑なんだろうな。
そう思うと、無理にでも涙を止めなきゃならないと思った。
それから2週間、毎日のように話していた天君とも、一切言葉さえ交わしていない。
これで気付いた。
今まで、私からいかないと天君とは関われてなかった、ってこと。