好きなもんは好き<短>
『シットダウン』
私は中庭に連れてこられて、ベンチに座らされる。
英語なのは敢えてツッコまないでおこう。
『確かに迷惑だ、とは言った』
うぅ…いきなり…
グサッときた。
これだけ面と向かって言われたらそらね。
『だけど……』
「だけど!?」
“だけど”に希望が。
『その後に……〜〜〜って言ったんだよ』
「…………っっワンモアプリーズ!!」
肝心な〜〜〜がちっちゃすぎて聞こえなかった!
『っっ!う……、いい1回しか言わねぇからな!!』
天君は赤面したまま、座ってる私を覆うように腕をのばし、ベンチの背もたれに手をついた。
『あんなけ追いかけられたら逃げ切る自信ねぇよ、って言ったんだよっっ』