好きなもんは好き<短>
わ、
うわ、
ぐ、
「ぐあああ〜〜」
『それがキスの感想かよ』
ククと意地悪く笑う天君はかっこ良すぎで。
私の心臓はバクバクいってて。
呼吸はしづらくて。
因みになんか手先とか力入らなくて。
「天君にちゅうされちゃったよぉぉ〜〜」
嬉しくて死んじゃいそう。
ふよふよ夢気分の私。
「天君大好きぃ」
きゅう、と天君に抱きつく。
「……もっかいして?」
『――――っっ!』
天君真っ赤。
だけどすぐ真剣な顔に戻って、お望みどおりキスしてくれた。
唇はすぐ離れちゃったけど。
耳元で
『やっぱ俺とっくにお前のこと好きだわ』
って聞こえたんだ。