好きなもんは好き<短>
やっぱ天君だ。
天君しかあり得ない。
天君じゃないと嫌。
今日も私達は学校なのに人目も気にぜずラブラ………
「天君愛してるっ」
『よるな害虫っ!』
「彼女に向かって害虫って何よ!?」
ブなはずなんだけど……
『お前もう教室帰れよっっ!』
「んなこと言ってぇ〜。
本当はキスしたいとか脳内妄想炸裂なんじゃないの?
してもいいんだぞっ」
ツンツンと肩をつつけば、毎度ながら天君は真っ赤。
『やっぱ俺はお前なんて好きじゃねぇ!!』
大丈夫、愛情の裏返しだって気付いてるよっ、まいだぁりんっ。
「えへぇ、そんなとこも大好きっ」
『……花、放課後覚えとけよ』
「……は、はぃ」
こんな、知らなかった天君だって私をドキドキさせるの。
うん、好きなもんは好き。
それってもう、しょうがないよね?
-END-