愛音-あいおと・短編
それからは、早紀のペースで全てが進んだ。
良平への女性からの電話には、全て応対し、お蔭で良平の女性関係は綺麗なものとなり、部屋も早紀色の仕様になり、看護士の早紀は勤務が不規則なのに毎朝必ず弁当が用意された。
良平はそれら全てに今まで体験した事ない心地よさを感じていた。
当然なら若い二人にありがちなケンカをする事もその要素すら見当たらなかった。
そんな二人の生活が半年ほど経ったある日、突然夏のスコールのようにやってきた。
「よっ良平、元気か?」
それとは、良平の両親だった。
「どうしたんだ突然、それも二人揃って。」
早紀は両親に丁寧に頭を下げると、呆気にとられる良平を後目に部屋へと導いた。
そう言えば、朝から早紀はセッセッといつもよりまめに掃除していた事を思い出した。
良平のいる事など気にもしないように、親父もお袋も早紀も、三人で楽しく他愛も無い会話で盛り上がっていた。
「あの〜、ところで今日は何の用?」
良平はまるで人に道を尋ねるように親父に聞いた。
「ああ、実はな・・・。」
両親で顔を見合わせ、内緒のプレゼントでも渡すようにしゃべり出した。
「良平、お前もそろそろ結婚するか?」
「け、けっこん〜っ!」
良平は思わず立ち上がり仰け反るように叫んだ。
良平への女性からの電話には、全て応対し、お蔭で良平の女性関係は綺麗なものとなり、部屋も早紀色の仕様になり、看護士の早紀は勤務が不規則なのに毎朝必ず弁当が用意された。
良平はそれら全てに今まで体験した事ない心地よさを感じていた。
当然なら若い二人にありがちなケンカをする事もその要素すら見当たらなかった。
そんな二人の生活が半年ほど経ったある日、突然夏のスコールのようにやってきた。
「よっ良平、元気か?」
それとは、良平の両親だった。
「どうしたんだ突然、それも二人揃って。」
早紀は両親に丁寧に頭を下げると、呆気にとられる良平を後目に部屋へと導いた。
そう言えば、朝から早紀はセッセッといつもよりまめに掃除していた事を思い出した。
良平のいる事など気にもしないように、親父もお袋も早紀も、三人で楽しく他愛も無い会話で盛り上がっていた。
「あの〜、ところで今日は何の用?」
良平はまるで人に道を尋ねるように親父に聞いた。
「ああ、実はな・・・。」
両親で顔を見合わせ、内緒のプレゼントでも渡すようにしゃべり出した。
「良平、お前もそろそろ結婚するか?」
「け、けっこん〜っ!」
良平は思わず立ち上がり仰け反るように叫んだ。