☆オカマに恋した☆
☆はじまり☆
 私は学校の屋上で、フェンス越しにぼんやりと空を見上げている。




雲ひとつなく、澄み切った空から差し込む太陽の光が心地良い。




小鳥のさえずりと共に、さわやかな風が吹き抜ける。




私はここがとても好きだ。





 寒いから、今はマフラーが手放せないけど。




 ここから見える空は、大きくて最高に綺麗なんだ。




1日として、同じ表情の日はないし。





 給水塔や、ボイラー室などがあり、コンクリートが敷き詰められている。




住宅街に囲まれ、少し遠くには川も流れている。




 友達が一人しかいない私は、その子が休みだと教室に居場所がなくなる。




ここだったら、一人でいてもダレかの視線を感じたりしなくてすむ。




自由でいられる。





 ここにいると、中学生の頃に起こった出来事を思い出す。
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