☆オカマに恋した☆
「いいよなぁ、遥は細くてさ」



 唯はウーロン茶を一気に飲み、言った。



「何言ってんの?



唯細くなったじゃん」



 私はそう言って、バナナにかじりついた。





ここまでくると、病気みたいなものかもしれない。




「今日さ、歯磨いてたら、ぽろって歯が抜けてさ。



ほら、ここのちょっと奥のほう」



 口を開き、指で場所を示しながら、笑い話のように、唯は言った。




「ねぇ、もうダイエット辞めようよ!!」



 私は真剣に言った。
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