☆オカマに恋した☆





 ふと隣の席の女の子が、コソコソと楽しそうに、バレンタインのチョコを買いに行く計画を立てている声が聞こえてきた。




「ねぇ、私達もチョコ買いに行こうよ!」



 小さめの声で、唯はそっと言った。




「うん。



そうだね、そうしよう!」



 そう私は答えて思った。



誰にあげようか。




「唯は誰にあげるの?」


 私は不思議だった。




 唯は最近、自分の恋バナをしないからだ。




ただ何となく、気になっている相手はたくさんいるみたいだけど。
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