☆オカマに恋した☆
その時、もう一人セット面の方から
「お疲れ様でした〜♪」
というかけ声と共にお客さんがやってきた。
うちの学校の、制服を着ている。
「何だ!
カトゥもいたのかよ、全然気づかなかった。
あんなに近くにいたのにな」
先輩は、その人を見つめて言った。
そういえば、隣のクラスのカトゥだ。
私はそんなに仲良くないけど、唯が仲良いんだ。
唯を含めて、何度か話をしたことがあるくらいだ。
カトゥは結構、筋肉質でたくましい体つきをしている。
顔はといえば、薄口醤油顔といったところかな。
目は一重で細く、顔のパーツ一つ一つがコンパクトにまとまっている。
あっさりしすぎている顔立ちだ。
「ヤバッ!!」
小声でカトゥが言ったのが、私には確かに聞こえていた。
「あっ!
えーっと、一つ席を隔ててたし、タオルとか巻かれてましたし…。
そっ、それに先輩、京ちゃんとのトークに夢中だったから、邪魔したら悪いと思ったんですよ!」
カトゥは口元は笑っているが、目が笑っていないような、そんな表情をしていた。
「そーいや、考えてみればお前!! オレがここへ来る前から来てたよなぁ?」
「えっ? あっ、ちょっとパーマかけてました。
部活抜けて、速攻走って来て、受付の時間に間に合いました」
そう言い終えた瞬間、カトゥは手で口を押さえた。
「お前そういえば、ミーティングの途中で腹の調子が悪いとか言って、抜けてたよなぁ!」
先輩のその言葉に、一瞬困った表情をカトゥはしている。
しかし、すぐにこう切り返した。
「いやぁー急によくなっちゃって!! なんてね。
まあまあ落ち着いて。
そんなことより、可奈さんのこの作品どーです?風を感じられそうなドライな質感〜。
このくらいの緩さだったら、癖毛でごまかせるし〜♪」
自慢気にその場で軽やかに一周するカトゥに先輩はもうお手上げと言った様子だった。
可奈さんはただその姿を見て笑っていた。
要領よく!? うまく切り抜けてカトゥは帰って行った。
「お疲れ様でした〜♪」
というかけ声と共にお客さんがやってきた。
うちの学校の、制服を着ている。
「何だ!
カトゥもいたのかよ、全然気づかなかった。
あんなに近くにいたのにな」
先輩は、その人を見つめて言った。
そういえば、隣のクラスのカトゥだ。
私はそんなに仲良くないけど、唯が仲良いんだ。
唯を含めて、何度か話をしたことがあるくらいだ。
カトゥは結構、筋肉質でたくましい体つきをしている。
顔はといえば、薄口醤油顔といったところかな。
目は一重で細く、顔のパーツ一つ一つがコンパクトにまとまっている。
あっさりしすぎている顔立ちだ。
「ヤバッ!!」
小声でカトゥが言ったのが、私には確かに聞こえていた。
「あっ!
えーっと、一つ席を隔ててたし、タオルとか巻かれてましたし…。
そっ、それに先輩、京ちゃんとのトークに夢中だったから、邪魔したら悪いと思ったんですよ!」
カトゥは口元は笑っているが、目が笑っていないような、そんな表情をしていた。
「そーいや、考えてみればお前!! オレがここへ来る前から来てたよなぁ?」
「えっ? あっ、ちょっとパーマかけてました。
部活抜けて、速攻走って来て、受付の時間に間に合いました」
そう言い終えた瞬間、カトゥは手で口を押さえた。
「お前そういえば、ミーティングの途中で腹の調子が悪いとか言って、抜けてたよなぁ!」
先輩のその言葉に、一瞬困った表情をカトゥはしている。
しかし、すぐにこう切り返した。
「いやぁー急によくなっちゃって!! なんてね。
まあまあ落ち着いて。
そんなことより、可奈さんのこの作品どーです?風を感じられそうなドライな質感〜。
このくらいの緩さだったら、癖毛でごまかせるし〜♪」
自慢気にその場で軽やかに一周するカトゥに先輩はもうお手上げと言った様子だった。
可奈さんはただその姿を見て笑っていた。
要領よく!? うまく切り抜けてカトゥは帰って行った。