☆オカマに恋した☆





 集中すると、鉛筆を紙に叩きつける音が響き始める。




私はラブレターでも描くかのように繊細に、そして大胆に線を引き続けた。




指先から溢れ出す感情を、絵にぶつけた。





 愛と一緒にいればいるほどに、真奈美さんの存在が気になった。




どんな人なのかな?




きっと、愛の好きな人なんだろうな…




でも、どこの誰かわからない。




遠くからでもいいから、一目会ってみたいと思うようになってた。





愛を問い詰めても、真奈美さんのことに関しては、全く答えてはくれないし。




むしろ、気まずい雰囲気になるだけ…




一体どんな性格の子なのかな?




外見もすごく綺麗なんだろうな…




どんな話し方をして、どんな雰囲気の子なんだろう?




そんな風に、ライバルである真奈美さんを想像した。
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