☆オカマに恋した☆
「そういえば、今日の四人はみんな同じ高校なのよね」



 可奈さんが片付けをしながら言った。




 二十代後半くらいで、唇の形と輪郭がすごく華麗で、ボブスタイルでシャープな印象だ。




「四人って? 会田先輩とカトゥと、私はわかりますけど」



 ちょっと不思議だった。




「愛もそうなの。さっきカトゥが、あなたの制服見てそう言ってたの」



 かなり意外だ。




多分見かけたことないよな?




だって目立つよね。




あんな格好学校でしてたら。




「すんごい偶然よね〜



うちの店、客層広いのに。



そうだ、今度カットしにきてよ〜♪」



 受付のカウンター越しに身を乗り出して、京ちゃんは言った。




その迫力に圧倒されながらも、




「はい」



 そう、答えていた。



 京ちゃんに何かを勧められて…すごい過激な髪型になったりしないかな。




そんなことは、多分ないけど。





 とにかく、オカマパワーってすごい!!




「また、来てね〜!」



 そう、京ちゃんは元気に手を振る。
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