☆オカマに恋した☆
「ちょっとー、昨日待ちくたびれたんだけど。




目が覚めたら真っ暗で、すんごい寒かったんだから!」



 愛は勢いよくフェンスにもたれかかって、不機嫌そうに言った。




「ごめん……」



 私は愛の目を見るのが怖くなって、うつむいて言った。




「どうしたの?



目が腫れてる」



 一歩、二歩…と愛が近づいてくる。




 私は私でいるのが嫌だと思った。




私が、まーちゃんだったら……まーちゃんだったらよかったのに。




でも今ここにいるのは、まぎれもなく私なんだ。




愛を目の前にして、私の心は不安定に揺らいでしまった。




愛を失いたくない。




愛ともっともっと、いっぱい話がしたい。




これからもずっと、ずっと……。
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